マーリンズ戦の1回、3試合連続本塁打となる11号2ランを放ち塁を回るドジャース・大谷=ロサンゼルス(共同)
ドジャース6-3マーリンズ(6日、ロサンゼルス)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)は「2番・DH」でフル出場。0-2の一回に今季初の3戦連発となる同点の11号2ランを中越えに放ち、メジャー単独トップに立った。3戦連続本塁打は昨年7月以来で、通算7度目。四回の右前打で3戦連続の複数安打をマークして3打数2安打2打点、1得点1四球だった。両リーグトップの打率も・370に上げた。ドジャースは右肘靱帯(じんたい)再建手術から約2年ぶりに復帰したビューラーが先発で4回3失点だったものの、救援陣が無失点に抑えて5連勝を飾った。
大谷が3試合で4発と量産態勢に入り、本塁打数で両リーグ単独トップに躍り出た。2点を先制されて回った一回無死一塁の第1打席で、4月にメジャーデビューして1勝の右腕ムニョスと初対戦。カウント2-2から外角高めの96・1マイル(約155キロ)速球を強振し、バックスクリーンに豪快にたたき込んだ。選手のパフォーマンスを映像で解析する「スタットキャスト」によると、飛距離は441フィート(約訳134・4メートル)、打球速度は107・6マイル(約173キロ)を計測。大谷は打った瞬間に柵越えを確信。余韻を楽しむかのようにゆっくりと走り出し、一走ベッツと次打者フリーマンに本塁で迎えられて笑みを浮かべた。続く3番フリーマンも3号ソロを放ち、2者連続本塁打。ド軍が3-2とあっさり逆転した。
9番アウトマンの2ランで5-3と勝ち越して回った二回1死の第2打席は、カウント1-2から95・7マイル(約154キロ)のツーシームが内角高めに決まり、見逃し三振に倒れた。大谷はボールをよけるように見送ったがストライクとコールされ、球場内にはこの判定にブーイングが巻き起こった。
6-3の四回1死一塁の第3打席はカウント1-1から外角低めのチェンジアップを引っ張り、一、二塁間を鋭く抜く右前打を放った。一走ベッツが三進して、1死一、三塁と好機を広げた。2死後、4番スミスの打席で大谷は二盗を悠々と決めたが、スミスが中飛に倒れた。
3点リードの六回1死一塁の第4打席は前日(日本時間6日)にメジャー初登板を果たしたばかりの右腕ビラロボスと対戦。フルカウントから外角低めに落ちるスプリットをしっかり見極めて、四球を選んだ。その後、2死一、三塁となり、スミスの打席の初球に大谷は今季9個目の盗塁となる二盗をマーク。二、三塁と好機を広げたが、スミスが遊直に倒れた。