8日に致死性不整脈の疑いで急死した私立恵比寿中学のメンバー、松野莉奈さん(享年18)を送る会が25日、パシフィコ横浜で開かれた。献花台を客席と表現した故人のラストステージに、残されたエビ中の7人、ももいろクローバーZら姉妹グループ、関係者、ファンなど2万人が来場した。
1組目の献花はエビ中のメンバー。祭壇に飾られた、優しくほほえむ松野さんのアーティスト写真をじっと見つめると、10秒間手を合わせた。神妙な面持ちだが、涙は見せない。親友を明るく送り出したい思いからだ。
場内のBGMには、あえてエビ中の明るい楽曲を選曲。祭壇は故人のイメージカラーである青いバラやデルフィニウムなど4000本の花で彩られ、中央には天国の松野さんへ思いがつながるようにと、アーチが飾られた。
エビ中のメンバーは涙をこらえ、あえて気丈に振る舞っていたが、アーティスト仲間や関係者らは号泣した。エビ中に楽曲提供する音楽プロデューサー、ヒャダインこと前山田健一氏(36)は「誰よりも頑張り屋だった」と故人の人柄を振り返り、目を真っ赤に。
亡くなる前日の今月7日にイベントで共演予定だった氣志團の綾小路翔(40)は「あまりにも現実味がないというか、言葉にならない…」と絶句し、残されたメンバーに「彼女の分まで頑張ってほしい」と力を込めた。
4月22日から全国ツアーを控えるエビ中。悲しみを乗り越え、前を向く。